個人事業主向け請求書作成サービスの選び方|Misoca・freee請求書・マネーフォワードを比較

「毎月Excelで請求書をコピーして、金額を書き換えてPDFにして、メールへ添付して送っている」

個人事業主では、この方法でも請求件数が少ないうちは対応できます。

しかし件数が増えると、

・先月の請求書をコピーする
・請求日や請求番号を書き換える
・PDFに変換する
・メールを作って送る
・入金されたか確認する
・会計ソフトへ売上を入力する

といった作業が積み重なります。

クラウド請求書作成サービスを選ぶときは、「請求書をきれいに作れるか」だけでなく、作成後の送付・入金確認・会計処理までどこを減らせるかを見ることが重要です。

この記事では、2026年9月8日に確認した公式サイト・公式ヘルプをもとに、Misoca、freee請求書、マネーフォワード クラウド請求書を同じ基準で比較します。

特定サービスを一律におすすめするのではなく、請求件数や送付方法、現在使っている会計ソフトによって判断できるよう整理します。

※料金・機能・利用条件は2026年9月8日確認。サービス内容は変更される可能性があるため、登録前に公式サイトで最新情報をご確認ください。

まず3サービスを同じ基準で比較

項目Misocafreee請求書マネーフォワード クラウド請求書
無料利用無期限無料プランあり無料プランあり無償利用状態+1か月無料トライアルあり
無料時の請求書作成月10通まで発行枚数・期間無制限作成数の上限は今回確認した公式料金ページでは未確認
個人向け有料料金プラン15 年8,800円+税など個別請求中心なら無料。スタンダード等の有料プランありパーソナルミニ 年10,800円+税など
メール送付無料プランから対応無料プランから個別送付対応対応。一括送信はパーソナル以上
郵送代行有料プランのみ、210円+税/通利用可。1~6枚210円など有料プランで210円+税/通
入金管理請求・入金ステータス管理無料でステータス管理。自動消込はアドバンス入金ステータス、回収消込表等。プラン差あり
会計ソフト連携弥生、freee、マネーフォワード等freee会計と連携。機能・プラン条件ありクラウド会計・確定申告と連携
インボイス制度対応対応対応
解約時年契約キャンセル期限あり。データの扱いは要確認無料版は単体0円。アカウント削除すると他freeeサービスを含めデータ削除有料解約と「利用終了」「退会」は別。退会後は復元不可

この表を見ると、単純な「一番安いサービス」を選ぶだけでは足りないことが分かります。

特に違いが出るのは、

「毎月何通請求書を作るか」
「郵送が必要か」
「入金確認を手動で続けるか」
「会計ソフトまで連携したいか」

です。

Misoca|月10通までなら無期限の無料プラン

Misocaには、月額0円で継続利用できる無料プランがあります。

2026年9月8日現在、無料プランでは、

・請求書:月10通まで
・見積書:無制限
・納品書:無制限
・領収書:無制限
・取引先登録:無制限
・メール送付
・PDFダウンロード
・請求書の自動作成
・会計サービス連携

などを利用できます。

「無料体験が終わったら課金される」というタイプではなく、月10通までの無料プラン自体が用意されています。

毎月数件の取引先に請求書を送っている個人事業主なら、まず現在の請求件数が10通以内かを確認すると判断しやすくなります。

Misocaの有料料金

個人事業主・小規模法人向けの「プラン15」は、通常料金で、

・年払い:8,800円+税

なお、アプリから申し込める月契約の「プラン15(ライト)」は、郵送代行など一部機能を利用できません。

月15通まで請求書を作成でき、16通目以降は1通70円+税で追加作成できます。

2026年9月8日現在、新規登録など一定条件で年額プランを1年間無料にするキャンペーンが案内されていますが、これは通常料金とは別です。

キャンペーン終了後は通常の年額料金が発生するため、「Misocaは有料プランもずっと無料」と考えないようにしてください。

初年度無料キャンペーンには、口座振替またはクレジットカードを自動更新の決済方法として登録する必要があります。

Misocaはメール送付と郵送代行を使い分けられる

無料プランでもメール送付できます。

一方、郵送代行は無料プランでは利用できず、プラン15以上が対象です。

郵送料金は2026年9月8日現在、請求書1通につき210円+税です。納品書を同封する場合は追加料金が発生します。

取引先のほとんどがメール受取なら無料プランでも対応できますが、「一部の取引先だけ紙の請求書が必要」という場合は有料プランと郵送費まで含めて検討する必要があります。

Misocaの入金管理

Misocaでは請求書ごとに、

・未請求
・請求済
・未入金
・入金済

などのステータスを管理できます。

入金予定日を過ぎても未入金の請求書を見つけやすくする機能や、売掛残高・回収予定を確認する機能も公式サイトで案内されています。

ただし、すべての銀行振込が自動的に入金済みになるとは限りません。

たとえばMisocaペイメントによる支払いではステータスが自動変更される場合がありますが、決済方法によっては手動変更が必要です。

「入金管理がある」と「銀行口座の入金をすべて自動消込してくれる」は別だと考えてください。

Misocaの会計ソフト連携

Misocaは弥生の会計ソフトだけでなく、freeeやマネーフォワード クラウド会計・確定申告との仕訳連携も公式サイトで案内しています。

Misocaで作成した請求データを会計ソフトへ取り込み、仕訳作成へつなげることができます。

すでに使っている会計ソフトがある場合は、請求書サービス単体の料金だけでなく、現在の会計環境とつながるかも確認したほうがよいでしょう。

freee請求書|無料で発行枚数・期間無制限

freee請求書には、個人でも使える無料プランがあります。

公式サイトでは2026年9月8日現在、

0円/月、発行枚数・期間無制限

と案内されています。

無料プランでも、

・請求書
・見積書
・納品書などの発行
・送付ステータス管理
・40種類以上の帳票テンプレート
・インボイス制度対応
・電子帳簿保存法対応

などを利用できます。

請求書作成数だけを見ると、Misocaの無料プランが月10通なのに対し、freee請求書は発行枚数の上限を設けていない点が大きな違いです。

ただし、請求書の発行枚数が無制限だから、有料プランの機能もすべて無料という意味ではありません。

freee請求書の有料プラン

freee請求書にはスタンダード、アドバンスといった有料プランもあります。

2026年9月8日現在、年払いの基本料金は、

・無料:0円
・スタンダード:月額換算1,980円、年23,760円+税
・アドバンス:月額換算10,000円、年120,000円+税

です。

ただし公式ヘルプでは、無料プランは主に個人向け、有料のスタンダード・アドバンスは主に法人向けと案内されています。

個人事業主が数件~数十件の請求書を個別作成して送る用途なら、最初からアドバンスまで契約する必要があるとは限りません。

有料プランは、大量発行、一括送付、債権管理、入金消込の自動化などが必要になった場合の比較対象になります。

freee請求書のメール送付と郵送代行

無料プランでも個別の帳票発行・送付に対応します。

一方、大量の帳票を一括で発行・メール送付・郵送する機能はスタンダード以上です。

郵送代行も利用できます。

2026年9月8日現在、郵送料金は枚数に応じて、

・1~6枚:210円
・7~15枚:350円
・16~25枚:500円

などとなっています。

印刷、封入、切手貼付、投函まで代行されます。

毎月1~2通だけ郵送する人と、数十通を一括郵送する人では必要なプランが変わります。

freee請求書の入金管理

無料プランでも請求・入金ステータスを一覧で管理できます。

freee会計と連携することで、取引登録状況も確認できます。

一方、銀行口座から入金明細を自動取得し、債権管理・入金消込・仕訳作成まで自動化する機能は、2026年9月8日現在、freee請求書のアドバンスプランです。

つまり、

「請求書一覧で入金済みか管理したい」

のか、

「銀行入金と請求書を自動的に照合して消し込みたい」

のかで必要なプランは変わります。

freee会計との連携

freee請求書からfreee会計へ取引を登録する機能があります。

ただし利用できる機能・プランには条件があり、freee請求書側から直接取引登録する機能についてはアドバンスなど対象プランが指定されています。

「freeeという同じ会社のサービスだから、無料版でもすべて自動連携する」とは考えず、利用予定プランでどの連携が使えるか確認してください。

マネーフォワード クラウド請求書|会計など複数サービスを含む料金体系

マネーフォワード クラウド請求書は、個人向け「マネーフォワード クラウド」の料金体系に含まれます。

2026年9月8日現在、主な個人向けプランは、

パーソナルミニ

年払い:10,800円+税/年
月払い:1,280円+税/月

パーソナル

年払い:15,360円+税/年
月払い:1,680円+税/月

パーソナルプラス

年払い:35,760円+税/年

です。

この料金にはクラウド請求書だけでなく、クラウド確定申告など複数のマネーフォワード クラウドサービスが含まれます。

したがって、請求書作成サービス単体の料金としてMisocaやfreee請求書とそのまま比較すると条件がそろいません。

すでにマネーフォワード クラウド確定申告を使う予定がある人なら、請求書も含めた全体料金として見る必要があります。

マネーフォワードの無料利用範囲

マネーフォワード クラウドには1か月の無料トライアルがあります。

無料期間終了後に自動で有料プランへ移行する仕組みではありません。

また、有料契約をしていない「無償利用状態」もあります。

2026年9月8日現在、クラウド請求書の無償利用状態では、

・ユーザー:1アカウント
・取引先登録:3件まで
・郵送代行:利用不可

などの制限があります。

今回確認した公式の個人向け料金・機能ページでは、無償利用状態における「月間請求書作成数」の明確な上限を確認できませんでした。

そのため、本記事では推測せず未確認とします。

マネーフォワードのメール・郵送

請求書のメール送信に対応しています。

パーソナル以上では、郵送やメール送信の一括操作も利用できます。

郵送代行は有料プランで利用でき、2026年9月8日現在は1通210円+税です。

紙の請求書が必要な取引先がある場合は、基本料金に加えて郵送件数×210円+税を考える必要があります。

マネーフォワードの入金管理

クラウド請求書では、請求書を「未入金」「入金済」に変更し、入金日や入金額を記録できます。

また、クラウド会計・確定申告と連携した場合、入金予定の仕訳を実現したり、銀行から取得した入金明細と仕訳を紐づけたりすることで、クラウド請求書側のステータスを自動的に「入金済」へ変更できます。

パーソナル以上では回収消込表も利用できます。

Excelで「請求済」「入金済」を別表に記録している人は、この部分までサービスへ移せるかが判断材料になります。

3サービスともインボイス制度に対応

Misoca、freee請求書、マネーフォワード クラウド請求書はいずれも、インボイス制度に対応した請求書を作成できると公式情報で案内されています。

ただし、「サービスがインボイス制度に対応している」ことと、「自分が入力した請求書が自動的に必ず適格請求書になる」ことは同じではありません。

たとえばマネーフォワードでは、適格請求書の要件を満たすため、

・対応テンプレートを使う
・適格請求書発行事業者の登録番号を設定する
・登録番号と送付元情報を一致させる
・必要な取引年月日を記載する

などの条件が案内されています。

登録番号など必要情報は自分で正しく設定する必要があります。

解約するときは「有料プランの解約」と「アカウント削除」を分ける

クラウドサービスでは、契約時より解約時の扱いを見落としやすくなります。

Misoca

年額プランは契約終了月の前月末日までキャンセルできると公式料金ページで案内されています。

一方、今回確認した公式ページだけでは、有料プラン解約後の全帳票データについて、無料プランへの移行後にどこまで閲覧・書き出しできるかを明確に確認できませんでした。

そのため、解約前には必要な請求書をPDFなどで保存し、最新の公式サポートでデータの扱いを確認するのがよいでしょう。

freee請求書

freee請求書の個人向け無料機能は、単体利用なら0円です。

アカウント自体を削除する場合は注意が必要です。

freee公式ヘルプでは、freee会計側から事業所アカウントを削除すると、freee請求書を含む利用中のfreeeプロダクトのデータが削除され、復旧できないと案内されています。

「有料サービスの支払いを止めること」と「freeeアカウント・事業所を削除すること」は分けて考えてください。

マネーフォワード クラウド請求書

マネーフォワードでは、

・有料プランの解約
・事業者単位の「利用終了」
・アカウント単位の「退会」

が別の手続きです。

クラウド請求書から退会し、事業者自体が削除された場合は復元できないと公式ヘルプに記載されています。

必要な帳票や取引先データは、利用終了・退会前に保存方法を確認してください。

Excel・Wordから移行するなら、最初に数えるのは「月間請求件数」

現在ExcelやWordで請求書を作っている人は、まず過去3か月程度の請求書発行数を数えてみると比較しやすくなります。

たとえば月5通程度なら、Misocaの月10通無料枠でも収まります。

月20通、30通と発行している場合は、freee請求書の無料で発行枚数・期間無制限という条件も比較材料になります。

ただし、請求件数だけで決めないでください。

毎月の作業を、

「作成」
「送付」
「入金確認」
「会計入力」

の4段階に分けて、どこに一番時間がかかっているかを確認します。

メール送付だけなら無料範囲を比較する

現在、

Excelで作成
↓
PDF保存
↓
メール作成
↓
PDF添付
↓
送信

という作業を毎月繰り返しているなら、請求書サービスから直接メール送信できるだけでも工程を減らせます。

この段階では高度な入金自動消込が不要なこともあります。

一方、

「30社へ毎月同じ時期に送信している」

という場合は、一括発行・一括メール送信・自動作成が重要になります。

無料版の「メール送付あり」だけではなく、一括処理の有無まで確認してください。

入金確認まで減らしたいなら会計ソフトとの組み合わせを見る

請求書の作成時間より、

「銀行口座を確認して、誰が振り込んだか照合する作業」

に時間がかかっている場合は、請求書作成数より入金管理・会計連携を重視したほうがよいでしょう。

すでに、

弥生
freee会計
マネーフォワード クラウド確定申告

のいずれかを利用しているなら、請求書サービスを単独で比較するより、現在の会計ソフトとの連携条件を確認するほうが実際の作業時間を比較しやすくなります。

まとめ|「請求書を作る」だけでなく、その後の作業から選ぶ

Misoca、freee請求書、マネーフォワード クラウド請求書は、いずれもExcelやWordで請求書を作る方法から移行する候補になります。

ただし無料範囲は同じではありません。

Misocaは、月10通までなら無期限の無料プランがあります。

freee請求書は、個別発行なら無料で発行枚数・期間無制限と案内されています。

マネーフォワード クラウド請求書は、1か月無料トライアルと無償利用状態がありますが、取引先数や郵送などに制限があります。

個人事業主が選ぶときは、

「請求書は毎月何通か」
「メールだけか、郵送も必要か」
「入金確認をどこまで自動化したいか」
「現在どの会計ソフトを使っているか」

の順に確認すると選択肢を絞りやすくなります。

ExcelやWordから移行する目的は、単に請求書の見た目を変えることではありません。

作成、送付、入金確認、会計入力のうち、自分が毎月繰り返している作業をどこまで減らせるかで比較してください。

※料金・機能・利用条件は2026年9月8日確認。最新情報は契約・利用開始前に各社公式サイト・公式ヘルプで再確認してください。

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