「電話やメールで予約を受けるのが大変になってきた。でも、予約システムに毎月お金を払うほど予約が入るかは分からない」
個人で教室、サロン、相談サービスなどを始めるとき、このような段階から予約システムを探す人もいるでしょう。
現在は月額0円から使える予約システムがありますが、「無料」という理由だけで選ぶと、実際に運用を始めてから、
「月間予約数の上限に達した」
「Googleカレンダーと連携できなかった」
「事前決済に対応させたら手数料がかかった」
「必要なキャンセル対策が有料プランだった」
と気づく可能性があります。
そこでこの記事では、STORES予約、RESERVA、Airリザーブ、Square予約の4サービスについて、2026年9月8日に公式サイト・公式ヘルプで確認できた情報を同じ基準で整理します。
特定のサービスを一律におすすめするのではなく、「自分の予約件数や業種、決済方法ならどこを見るべきか」を判断できることを目的にしています。
※料金・機能は2026年9月8日確認。最新情報は導入前に各サービスの公式サイトで再確認してください。
まず無料プランの違いを比較
4サービスとも、2026年9月8日現在、月額0円から始められるプランがあります。
ただし、無料で使える範囲は同じではありません。
| サービス | 初期費用 | 無料プラン | 無料プランの予約上限 | 顧客管理 | 決済 | Googleカレンダー |
|---|---|---|---|---|---|---|
| STORES予約 | 0円 | あり | 月50件 | 顧客情報・予約情報の管理機能あり | クレジットカード事前決済あり | 連携あり。相互連携はプラン制限あり |
| RESERVA | 0円 | あり | 月50件 | フリーは登録顧客250件 | オンラインカード決済あり | フリーから連携あり。双方向は条件あり |
| Airリザーブ | 0円 | あり | 無制限 | フリーからあり | オンライン決済あり | フリーはなし。ベーシック以上 |
| Square予約 | 公式料金ページ上、フリー0円 | あり | 公式料金ページでは予約件数上限の記載を確認できず | あり | オンライン前払い対応 | フリーはなし。プラス以上 |
ここだけでも、「無料予約システム」とひとまとめにできないことが分かります。
たとえば月50件を超える可能性がある人と、月10件程度から始める人では、無料プランの上限に対する重要度が違います。
また、自分のGoogleカレンダーで仕事や私用の予定を管理している場合、カレンダー連携の条件も重要になります。
STORES予約|月50件まで無料で予約を受け付けられる
STORES予約にはフリープランがあります。
2026年9月8日現在、フリープランは初期費用0円、月額0円です。
公式ヘルプによると、フリープランの月間予約件数は50件までです。月内に50件を超えると新規予約の受付が停止し、再開するには有料プランへの変更が必要です。
50件以内なら次の集計期間にリセットされ、新たに予約を受け付けられます。
STORES予約の決済
STORES予約ではクレジットカードによる事前決済を利用できます。
2026年9月8日現在、STORESのフリープランにおけるSTORES予約のクレジットカード決済手数料は、通常料率5.50%、中小特別料率5.20%と公式ヘルプに記載されています。
スタンダードプランでは通常料率3.60%、中小特別料率3.30%です。
つまり、予約システム自体の月額料金が0円でも、オンライン決済を利用して売上が発生すれば決済手数料は別途発生します。
STORES予約の顧客管理
STORES予約では予約状況だけでなく、予約者の顧客情報やアンケート回答などを管理画面から確認できます。
顧客ごとのメモや予約ごとのメモを残す機能も公式ヘルプで案内されています。
サロンや個人レッスンなど、同じ顧客が繰り返し予約する業種では、「予約日時だけを管理できればよいのか」「過去の顧客情報も残したいのか」を考えておくとよいでしょう。
STORES予約のキャンセル対応
予約者自身がキャンセル・日程変更できる期限を設定できます。
2026年9月8日現在、
・変更・キャンセル不可
・いつでも可能
・○時間前まで
・○日前まで
・○日前の○時まで
といった設定が公式ヘルプで案内されています。
たとえば「前日の18時まで」という設定も可能です。
Googleカレンダーとの連携
STORES予約で受け付けた予約をGoogleカレンダーへ反映できます。
また、対象プランではGoogleカレンダー側の予定をSTORES予約へ「予約できない時間」として反映する相互連携もできます。
ただし相互連携はプランによって利用できない場合があるため、「Googleカレンダーに予約を表示したいだけ」なのか「Googleカレンダーの予定も予約枠へ反映したい」のかを分けて確認してください。
RESERVA|無料プランは月50件・顧客250件まで
RESERVAにもフリープランがあります。
2026年9月8日現在、
・初期費用:0円
・月額料金:0円
・月間予約件数:50件
・登録顧客件数:250件
と公式料金ページに記載されています。
無料プランでも「予約数」だけでなく「登録顧客数」に上限がある点は確認しておきたいところです。
月間予約数が50件以内でも、長く運用して顧客が増えれば登録顧客数の上限が関係してくる可能性があります。
RESERVAの顧客管理
RESERVAには顧客管理機能があります。
料金ページでは、顧客管理のほか、上位プランを含めて顧客一括登録、顧客情報CSV出力、顧客属性追加、会員機能など複数の顧客関連機能が案内されています。
ただし、すべての顧客管理機能がフリープランで使えるわけではありません。
無料で使う場合は「顧客250件まで」という上限と、自分が必要とする顧客管理機能が無料枠に含まれるかを確認する必要があります。
RESERVAのオンライン決済
RESERVAではフリープランからオンラインカード決済を利用できます。
2026年9月8日現在、公式料金ページではRESERVAペイメントのオンラインカード決済手数料は4.9%と案内されています。
初期導入費用と月額費用は無料です。
予約だけ無料で受け付ける場合と、予約時に決済まで済ませる場合ではコストが変わるので、決済手数料も含めて比較してください。
RESERVAのキャンセル対応
キャンセル受付締切はフリープランから設定できます。
ただし、RESERVAはサービス提供、スタッフ指名、スクール、イベント、施設、宿泊など予約サイトのタイプによって設定内容が異なります。
たとえばサービス提供タイプでは、上位プランになるとメニューごとにキャンセル受付締切を設定できますが、それ未満では共通設定となります。
「キャンセル設定があるか」だけでなく、自分の業種でどこまで細かく設定できるかを見る必要があります。
Googleカレンダーとの連携
RESERVAではGoogleカレンダー連携をフリープランから利用できます。
公式料金ページでは、予約情報をGoogleカレンダーへ反映する機能と、Googleカレンダーの予定をRESERVAへ同期する機能が案内されています。
ただし双方向連携については、施設タイプではエンタープライズプランからと記載されています。
RESERVAは予約サイトのタイプによって機能条件が変わるため、自分が作る予約サイトのタイプを決めてから確認することが重要です。
Airリザーブ|フリープランでも月間予約件数は無制限
Airリザーブにも月額0円のフリープランがあります。
2026年9月8日現在、公式料金ページでは、
・初期費用:0円
・月額料金:0円
・月間予約件数:無制限
と案内されています。
今回比較した中では、「無料プランの月間予約件数に上限があるか」を重視する場合に確認しておきたい違いです。
ただし、予約件数が無制限だから、すべての機能を無料で使えるという意味ではありません。
Airリザーブの顧客管理
顧客管理はフリープランから利用できます。
予約時に登録された顧客情報のほか、管理画面から新規顧客を登録でき、名前、電話番号、メールアドレスなどから検索できます。
電話予約、店頭予約、ネット予約を一つのカレンダーで管理したい場合も比較対象になります。
Airリザーブのオンライン決済
オンライン決済はすべてのプランで利用できますが、別途申込みとカード会社等の審査が必要です。
2026年9月8日現在、決済手数料率は3.24%。オンライン決済機能自体の初期費用、月額費用、振込手数料は0円と公式情報に記載されています。
予約時に顧客がクレジットカードを登録し、支払いに利用できます。
また、設定したルールに基づいてキャンセル料を徴収する機能もあります。
Airリザーブのキャンセル対応
オンライン決済を導入した場合、予約キャンセル時に設定したキャンセル料率に応じてキャンセル料を徴収できます。
たとえば「来店日の3日前以降」といった形で、来店日までの日数を基準に設定できます。
キャンセル料にも決済手数料がかかります。
予約枠だけを管理したいのか、無断キャンセル対策まで必要なのかによって、確認する機能が変わります。
Googleカレンダー連携は無料プランに含まれない
ここは注意したい違いです。
AirリザーブのGoogleカレンダー連携は、2026年9月8日現在、ベーシックプラン以上で提供されています。
フリープランには含まれていません。
ベーシックプランは月額5,500円(税込)です。
「月間予約数の上限がないこと」を優先するならフリープランは候補になりますが、「普段使っているGoogleカレンダーとの連携が必須」という場合は有料プランまで含めて比較する必要があります。
Square予約|予約と決済を一つの仕組みで管理したい場合の候補
Square予約にもフリープランがあります。
2026年9月8日現在、
・フリー:無料、1アカウントにつき1店舗
・プラス:月額3,000円/店舗
・プレミアム:月額8,000円/店舗
です。
フリープランには専用予約サイト、SNS連携、統合型決済、メール・SMSによる自動リマインダーなどが含まれます。
今回確認したSquare公式料金ページでは、フリープランについて月間予約件数の上限は記載されていませんでした。
そのため、予約件数については「無制限」と推測せず、「公式料金ページでは上限を確認できなかった」としておきます。
Square予約の顧客管理
Squareには「顧客リスト」があり、予約した顧客の情報を保存できます。
顧客を売上と関連付けることで、来店履歴、よく購入する商品、メモなどを確認できる仕組みもあります。
Square予約でサービスを予約した顧客は、顧客リストへ自動登録されます。
予約と決済・顧客情報を同じ仕組みで扱いたい場合は、この連携方法を確認しておくとよいでしょう。
Square予約の事前決済
Square予約ではオンライン予約時の前払いに対応しています。
2026年9月8日現在、オンライン決済(前払い)の決済手数料は3.6%です。
一方、カード情報の手入力や保存済みカードを利用する場合、無連絡キャンセル手数料を含め3.75%と公式料金ページに記載されています。
決済を使うにはSquare側でクレジットカード決済を有効にする必要があります。
キャンセル対策はプランを確認
Square予約ではキャンセルポリシーを設定し、期限を過ぎたキャンセルや無連絡キャンセルへの対策ができます。
ただし、Square公式ヘルプでは、カスタマイズしたキャンセルポリシーや無連絡キャンセル対策について、プラス・プレミアムの利用者を対象とする機能として案内されています。
したがって「フリープランで予約受付ができる」ことと、「高度なキャンセル対策まで無料」ということは分けて考える必要があります。
Googleカレンダーとの同期
Googleカレンダーとの同期も、フリープランには含まれていません。
2026年9月8日現在、プラス・プレミアムで利用できます。
なお、これとは別にSquare予約は「Googleで予約」に対応しています。
「Googleカレンダーとの同期」と「Google検索・Googleマップから予約できるGoogleで予約」は別の機能なので、混同しないようにしてください。
個人事業主なら「業種」と「予約方法」から選ぶ
ここまで見ると、「無料だからこのサービスが一番」という選び方が難しいことが分かります。
たとえば、月10~20件程度の個人レッスンや相談サービスなら、月50件という上限がすぐ問題になるとは限りません。
一方、1日3件の予約が月20日入れば60件です。
この場合、月50件までの無料プランでは上限が現実的な問題になります。
また、美容、施術、コンサルティングなど1件あたりの料金が高く、無断キャンセルの損失が大きい業種では、「月額0円」よりも事前決済やキャンセル料の仕組みを優先したほうがよい場合があります。
反対に、無料相談や短時間の予約受付が中心なら、決済機能自体が不要なケースもあります。
Googleカレンダーを仕事の中心にしている人は要確認
個人事業主では、仕事と私用を一つのGoogleカレンダーで管理している人もいるでしょう。
この場合に重要なのは、
「予約システムの予約をGoogleカレンダーで見られるか」
だけではありません。
「Googleカレンダーに入れた自分の予定を、予約できない時間として自動反映できるか」
まで確認する必要があります。
一方向連携だけでは、Googleカレンダーに私用の予定を追加しても、その時間帯に予約を受け付けてしまう可能性があります。
STORES予約やRESERVAでは連携方法によってプラン条件があります。AirリザーブとSquare予約ではGoogleカレンダー連携自体が無料プランに含まれていません。
Googleカレンダーを中心に運用する人は、月額料金より先にこの点を確認すると選択肢を絞りやすくなります。
事前決済が必要なら「決済手数料」まで比較する
予約システムの月額料金が0円でも、事前決済を使えば決済手数料が発生します。
2026年9月8日に公式情報で確認できた主な料率は、
・STORES予約:フリー通常料率5.50%(中小特別料率5.20%)
・RESERVA:4.9%
・Airリザーブ:3.24%
・Square予約:オンライン前払い3.6%
です。
ただし、適用条件や決済方法が異なるため、この数字だけで単純に優劣を決めることはできません。
たとえば月10万円をオンライン決済する場合、手数料率1%の違いは単純計算で月1,000円です。
予約数が増えてきたら、
「月額料金+決済手数料」
で比較する必要があります。
導入前に準備するもの
予約システムを登録する前に、最低限次の内容を決めておくと比較しやすくなります。
・予約を受け付けるサービス・メニュー
・1回あたりの所要時間
・料金
・予約可能な曜日と時間
・予約受付の締切
・キャンセル受付の締切
・事前決済が必要か
・スタッフが何人いるか
・同時に何件まで予約を受けられるか
・Googleカレンダーと連携する必要があるか
・月間予約件数の予想
サービスによっては、決済利用時に別途申込み、審査、銀行口座登録などが必要です。
たとえばAirリザーブのオンライン決済には申込みと審査が必要です。
Squareでもアカウント設定時に事業情報や銀行口座の登録・認証などが必要で、場合によっては本人確認書類の提出を求められます。
「アカウントが無料で作れる」ことと「すぐにすべての決済機能を使える」ことは同じではありません。
まとめ|無料プランの比較は「予約数・決済・カレンダー」の3点から
個人事業主が無料予約システムを選ぶときは、機能表をすべて比較する必要はありません。
最初に確認したいのは、
「月に何件くらい予約が入るか」
「予約時に支払いまで受けたいか」
「Googleカレンダーとの連携が必要か」
の3点です。
月50件以内から小さく始めるなら、STORES予約やRESERVAの無料枠も比較できます。
月間予約件数の上限を避けたい場合は、フリープランでも月間予約件数無制限と明記されているAirリザーブが比較候補になります。ただしGoogleカレンダー連携は有料です。
予約と決済・顧客管理をまとめたい場合はSquare予約も比較候補になりますが、Googleカレンダー同期や高度なキャンセル対策には有料プランが関係します。
重要なのは、「無料で使えるサービスはどれか」ではなく、
「自分の業務に必要な範囲を無料で使えるのはどれか」
という視点です。
まず現在の月間予約件数、決済方法、カレンダーの使い方を書き出してから、無料プランで実際の運用に必要な機能が足りるかを確認してください。
※料金・機能・利用条件は2026年9月8日確認。サービス内容は変更される可能性があります。導入前に各サービスの公式サイト・公式ヘルプで最新情報をご確認ください。

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